川崎競輪G3の主役は前S班・郡司浩平! 地元記念控える47歳・佐藤慎太郎が追加を受けた理由とは
強豪揃うも主役は郡司浩平
川崎競輪場で「川崎市制100周年・開設74周年記念桜花賞・海老澤清杯(GIII)」が1月18~21日の日程で開催される。今年は1班となった郡司浩平(33歳・神奈川=99期)を中心とする地元神奈川勢が、S班に戻った深谷知広(34歳・静岡=96期)ら、南関結束で遠征勢を迎え撃つシリーズだ。 立川競輪「KEIRINグランプリ2023」を制した松浦悠士(33歳・広島=98期)の走り初めで、清水裕友(29歳・山口=105期)と再び歩みをともにする。清水は今年のグレードレース初戦の大宮記念(東日本発祥倉茂記念杯)を制し、いきなり意気軒高。グランプリでは松浦が切り替える形でチャンスを失ったが、今年はまた今年の進軍を続ける。 眞杉匠(24歳・栃木=113期)が練習中の落車で左鎖骨骨折などのケガを負い、欠場となってしまった。追加は佐藤慎太郎(47歳・福島=78期)。和歌山記念(和歌山グランプリ)の初日に連絡があったという。地元のいわき平記念(いわき金杯争奪戦)が直後に控えているところだが、出走を決断した。
限界、はある
シンタロウのキャッチフレーズ“限界?気のせいだよ!”は競輪界にとどまらず、広く世の中に伝わっている。47歳になってなお、進化を続ける男の魂の叫びだ。しかし…。 「トレーニングだけでは補えないものがある。今まではトレーニングでどうにか…でやってきたんだけどね」 肉体だけで戦うのには、さすがに限界はある。これは現実だが、大きな意味での限界ではない。「だから、自転車とか部品とか、トレーニングだけで向上できないものを他のもので補っていきたい」。そのためには「練習するだけじゃなく、レースを走ることでつかみたいんだよね」と川崎記念を走る意味を、和歌山で語っていた。 あくまでも上を向いている姿勢に、やはり限界はない。
並び、前後に注目が集まる
今節はとにかく、南関はどうするのか、が気になる。深谷は昨年の小田原で「4番手でも」と南関結束の意思を示していた。その時は「さすがに深谷4番手はダメ」が南関勢の総意で先頭になった。S班としての立場もある。神奈川勢との連係、どうなるのか…。 松浦と清水の前後も…だ。松浦が欠場明けということで、「状態を判断したい」と前回りを買って出るのか、やっぱり気になる「グランプリでお世話になったので」でしばらくは勝負所で前なのか。
いやいや、清水が近況の状態に自信を持ち、また今後への躍進に向かうためにも「松浦さん、ついとってください!」なのか。川崎の4日間、選手たちのコメントと思いを楽しみに待ちたい。 (文:東京スポーツ・前田睦生記者)