功労者の引退表明直後に逆転サヨナラ打も…移籍1年目は「もう見たくもないような数字」 西武・元山飛優が名誉挽回誓う
西武の元山飛優内野手(25)が「来季はAクラスへの返り咲きを目指すチームの大事なピースになりたい」と目標を掲げている。 ■父はレオのレジェンド、24歳モデル【写真】 秋季キャンプは右股関節痛のため、埼玉県所沢市内の球団施設で野手組の全体練習には参加せず、治療を続けながら個別メニューをこなしてきた。17日はティー打撃のほか守備練習も行い、軽快な動きを見せた。 「3年ほど前から痛みというより違和感があった。この秋季練習ではっきりとそれが出てきたので、秋季キャンプ中にしっかり治そうと判断しました」と説明。専門医にも診てもらい、炎症などを抑える注射などで「調子は良く、ほぼ完治しました。来季に影響はないと思う」と笑顔が絶えない。 ヤクルトから移籍1年目の今季は33試合出場で77打数11安打、打率1割4分3厘。「もう見たくもないような数字」という不本意な成績だった。チームも最下位に低迷。「練習しても練習しても結果が伴わず、これでいいのかという不安ばかりがあった」と明かす。 精神的な負担も大きかったシーズンの中で、9月1日の日本ハム戦(ベルーナドーム)を一番印象に残った試合に挙げる。ファームで世話になった金子侑司外野手が引退表明した日に、土壇場の9回に放った逆転サヨナラの2点二塁打の感触が忘れられないという。 18日で終了する秋季キャンプ後は「基礎体力づくりを徹底的にやり、1年間戦える体をつくりたい」。ウエートトレーニングを中心に柔軟性や俊敏性を高めるためにオフの2カ月間は体を鍛え抜く。レギュラー取りのために強靱(きょうじん)な体をつくり上げる覚悟だ。
西日本新聞社