中日・カリステ、頼れるナイスガイが放ったV弾 広島・床田のツーシーム「軌道は分かっていた」納得の一振りに笑み
◇21日 中日1―0広島(バンテリン) 何でもこなす頼れる助っ人が試合を決めた。好投手同士の息の詰まりそうな投手戦。1―0の勝利をたぐり寄せたのは中日・カリステのバットだ。 0―0の3回。先頭で広島・床田の甘く入ったツーシームにバットを一閃(いっせん)。完璧にとらえた打球は左翼席へ一直線に突き刺さった。自身4試合ぶりとなる先制の6号ソロ。「1打席目でもツーシームが来ていて軌道は分かっていた。しっかりスイングできました」と納得の一振りに笑みがもれた。 今月に入って打率3割7分5厘、3本塁打、6打点。バットが絶好調ならば、しゃべりも自然と”絶口調”になる。試合後の取材前にはテレビ中継用に用意されていたマイクの前に立って「1曲歌いましょうか?」とニヤリ。さらにホームランの打席では「しっかりとらえたんだけど、フェンスに当たるかもしれないと思って打球を見てしまって…。ベースを踏み忘れそうになったよ」とドミニカンジョークを連発して報道陣を和ませた。 しゃべりは野球にも通じる。内野を守れば簡単な英語やスペイン語を使ってマウンド上で孤立しがちな投手にも声を掛ける。好投しながらも負け投手になった小笠原には「次は絶対に打つから」と試合後に励ましの言葉を掛けたことも。「根っからのナイスガイですよ」と小笠原もその人柄を絶賛する。
中日スポーツ