YOSHIKI、ファッション業界進出は「自然な流れ」 音楽シーンを席巻した“ビジュアルショック”からミラノコレクションへ
X JAPAN/THE LAST ROCKSTARSのリーダー・YOSHIKIが5日、都内で記者会見を行い、自身がデザインを手がけるファッションブランド「MAISON YOSHIKI Paris」の展望を語った。 【全身ショット】かっこいい!黒のスーツで足組みポーズを決めるYOSHIKI 「MAISON YOSHIKI Paris」は、今年2月20日からイタリア・ミラノで開催された『ミラノファッションウィーク2024/2025年秋冬』初日で公式デビュー。この日の会見では、同コレクション時のフル映像が初披露された。 YOSHIKIは「ミラノという最大の舞台で自分のブランドをデビューさせられて感無量」としみじみ。ブランドの構想は「10年前くらいからあった」と言うが、「形になったのは2019年」と回顧。伝統と革新の融合をテーマに発表したブランド『YOSHIKIMONO』で2019年10月開催の『Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S』のオープニングを飾った際に、「今のチームのメインの人たちが来ていたので、動きとしてはそこから始まっていた」と振り返った。 同ブランドのコンセプトは「ジェンダーレス、サステナブル、アップサイクル、そしてエッジが効いていること」とし、「今後もヨーロッパを中心に展開していく。『YOSHIKIMONO』も次第にその中に入っていくような位置づけになるんじゃないか」と展望を伝えた。 「ミュージシャンとしてデビューさせていただいて、去年は映画(『YOSHIKI:UNDER THE SKY』)も撮らせていただいて。自分の持っている美をさまざまな形で表現してきた」と振り返るYOSHIKI。「なにをやりたいんだと思われるかもしれません」と世間の声にも耳を傾けるが、「僕はもともとXとして“ビジュアルショック”(サイケデリック・バイオレンス・クライム・オブ・ビジュアルショック)という見せ方をやってきました。そこからすると自然な流れでここに来ていると思っています」と持論を語った。 さらに同ブランドでは「次のコレクションももう予定している。次は秋に行われる“春夏”に向けて動いています」とし、「明日またパリに行くんですが、そのコレクションの打ち合わせです」と告白。そして「音楽、映画、ファッション…みなさんのおかげで自分の夢を1つひとつ叶えられている。ファンのみなさんがいなければ成し遂げられていない」と感謝した。 最後に「音楽業界もドラマティックに変わるときが来ていると思う」と切り出し、「今年のはじめにAIがエンターテイメントに与える影響についてもインタビューで語らせてもらったが、これだけAIが氾濫してきて、どこまでがAIでどこまでが生身の人間なのかの区別がつかなくなってきている。それは映画もファッションも同じ。だからこそ、きっとアーティストとしてライフスタイルをブランド化して、ファンのみなさんと共有していく時代に向かっていくんだろうと思う」と予想。「今はどこへ向かっているのかわからないという人も多いと思いますが、3年後に『そういうことだったのか』とわかってもらえるんじゃないか」と未来を見据えた。