<運命の出会い>小野正利 中2でギターと歌う喜びを教えてくれた同級生 雅夢「愛はかげろう」を発表会で披露して歌に開眼
今をときめく俳優やアーティストに、影響を受けた人物について聞く「運命の出会い」。今回は、ソロやヘヴィメタルバンド「GALNERYUS(ガルネリウス)」のボーカルとして活躍する小野正利さんに、中学2年生で歌う喜びを教えてくれた同級生について語ってもらいます。 【写真特集】「You're the Only…」小野正利が語る“運命の出会い” 現在はヘヴィメタルバンド「GALNERYUS」のボーカルとしても活躍!
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僕にとっての「運命の出会い」は、中学2年生のときに、僕にアコースティックギター(アコギ)を教えてくれ、歌う喜びを教えてくれた同級生の阿部真くんです。
中学2年の冬休み前に音楽の先生が宿題を出したんです。「歌謡曲でもロックでも教科書に載ってる曲でも何でもいい。1人でもクラスの中で誰かとグループを組んでもいい。何の楽器を使ってもいいので、冬休み明けに発表会をやりましょう」と。どうしようかなと思っていたら、同じテニス部の阿部くんが「小野、一緒にやろうよ」と言ってくれました。
当時、ヤマハのポプコン(ポピュラーソングコンテスト)で雅夢というデュオの「愛はかげろう」が優秀曲賞を受賞して。「あの曲、やろうよ」ということになりました。阿部君はお兄ちゃんから教わってアコギが弾けたんですよ。じゃあ、小野にアコギを教えてやるよ、と。そして阿部君は「俺は恥ずかしいから歌わないので、小野、歌えよ」と。「分かった」と言って冬休みに2人で練習しました。
そして、冬休み明けの発表会で「愛はかげろう」を歌ったら、ウケたんですね。「小野、歌うまいじゃん」ってなって。当時は運動ができて楽しいやつがクラスでリーダーシップを発揮していて、モテたんです。そうではなかったので鬱々としていたときに、歌だったらちょっと行けるかもしれないという勘違いからですね(笑)、ずっと人生を歌で行くことになったわけです。
阿部君とは、ついこの間も会いました。阿部君は今、シェフをやっていて、彼がトップシェフをしている店にご飯を食べに行ったんです。発表会は今から44年ほど前のエピソードですが、まだ親交が続いているんです。