Netflix『アーケイン』は史上最高額の予算が投じられたアニメシリーズだと報じられる
アニメーションシリーズ『アーケイン』はNetflixとライアットゲームズの大ヒット作だ。『リーグ・オブ・レジェンド』のファンだけでなく、そのほかの人々にも好評で、批評家からも絶賛されている。しかし、その製作にかかった費用は決して安くはなかったようだ。 「アーケイン」画像・動画ギャラリー 『アーケイン』が成功したにもかかわらず、ライアットゲームズによる映画やテレビへの進出が停滞していることに関して、Varietyがかなり驚きの数字を明らかにしている。大きな理由となっているのは製作費だ。Varietyの情報源によると、『アーケイン』の2シーズンの制作と宣伝には2億5000万ドル(約382億円)かかっているという。18エピソードのシリーズにしてはかなり大きな額だ。 ライアットの共同設立者でチーフ・プロダクト・オフィサーのマーク・メリルはVarietyに対し、2億5000万ドルという途方もない数字を認めることは避けたが、その結果については肯定的な発言をしている。 「プレイヤーが時間を費やす価値のある番組を届けるためにかかった費用には、十分満足しています」とメリルは語った。 Varietyが指摘しているように、これは史上最も製作費のかかったアニメシリーズだといえる。また、少なくともある程度は、なぜ『アーケイン』が2シーズンしか製作されないのかという疑問への答えにもなるかもしれない。6月にNetflixが本作はシーズン2で終了すると発表した際、共同制作者のクリスチャン・リンクは、ストーリー上の理由を指摘。「このプロジェクトに取り組み始めたときから、とても具体的なエンディングを念頭に置いていました。つまり、『アーケイン』のストーリーはこのシーズン2で完結するということです」と述べていた。またリンクは、チームがルーンテラを舞台にしたほかの物語を構想中であることも明かしている。 記事にはほかにもいくつか興味深い話がある。ライアットは、『リーグ・オブ・レジェンド』ユニバースを舞台にした長編映画を制作するために、マーベルの大物であるジョー・ルッソとアンソニー・ルッソを採用したそうだ。しかし、ライアットがハリウッドの契約に関して経験不足だったため(ここが記事の核心となる部分だ)、脚本をめぐる意見の相違から、ルッソ兄弟が離脱しただけで500万ドルの損失を出すこととなった。制作における方向性の違いが高くついてしまったようだ。 『アーケイン』シーズン2はシーズン1と同様に3幕の構成で、11月9日、16日、23日の3週にわたって配信される。IGN USのレビューではシーズン1に10点満点をつけていた。
Alex Stedman