今回の台湾地震は「逆断層型」 今後の発生割合は? 沖縄気象台
台湾付近の地震で県内に津波警報が発表されたことを受け、沖縄気象台は3日、記者会見を開き、今回の地震は津波が起こりやすい「逆断層型」だったと説明した。地面と水平方向に動く「横ずれ型」と比べ、逆断層型は断層が上下方向にずれ動いて海面を盛り上げ、津波を発生させる。 【動画】台湾の地震、現地の状況は?
台湾付近のプレートの構造は複雑だが、太平洋側のフィリピン海プレートと大陸側のユーラシアプレートの境界で起きたとみられる。震源がごく浅いため、余震が頻繁に起きるという。 気象台によると、県内に津波警報が出るのは2011年3月11日の東日本大震災以来。同震災時は宮古島平良で65センチの津波が観測された。それ以前だと10年2月27日、沖縄本島近海の地震で沖縄本島で13センチの津波が観測されている。 過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合が1~2割あることから、今後1週間程度、特に2、3日は最大震度4程度の地震に注意するよう呼びかけている。 沖縄気象台の能勢努氏は「いつでもどこでも地震は起こる。日頃から地震への備えをしてほしい」と話した。 (中村優希)
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