「労組と関係絶ち改革決断」 関元市長死去に吉村洋文府知事
大阪府の吉村洋文知事は11日、平成15~19年に大阪市長を務めた関淳一氏が死去したことを受けて、自身も27~31年に市長を務めた経験から「職員労組との関係を断ち切り、市政改革を決断された市長だった。ご冥福をお祈り申し上げます」と哀悼の意を述べた。記者団の取材に答えた。 【写真】9日に死去した、元大阪市長の関淳一さん 吉村氏は関氏が市長就任以降、職員厚遇問題などの不祥事が明らかになる中、選挙支援から生まれた職員と市長のなれ合いを問題視し、職員労働組合と関係を断って改革に取り組んだ功績を評価。職員新規採用凍結などを示し、17年の出直し市長選で再選した経緯に振れ「特に(出直し選後の)後半の市政改革の方向性は、われわれ(維新)も同じところを向いてきた」と振り返った。 一方、関氏が3選を目指して出馬した19年の市長選で、職員労組の支援を受けた元民放アナウンサーの平松邦夫氏に敗れたことについては「平松市長の誕生で古い大阪市政に戻ったと思う」との見解を示した。