「警察書道」安全意識高めて 県民応募、山形駅で展示
「防犯意識」「安全横断」…。県警は書を通して、安全、安心の確保に向けた県民の意識醸成を図ろうと、「警察書道」に取り組んでいる。幅広い世代に、犯罪や交通事故の防止、災害への備えに向けた言葉を毛筆でしたためてもらい、展示する。書く人も、見る人も意識を高めてもらうことが目的。今年のコンクールの入賞作品が山形市のJR山形駅東西自由通路に展示されている。 警察書道コンクールは、防犯や交通安全、防災のため、県警と県書道連盟などが、書道の「とめ」「はね」「はらい」と、「被害を食い止める」「犯罪をはねつける」「犯人を払いのける」をかけ、昨年から始めた取り組み。事件や事故の防止に向けた言葉は一般的にはあまり、なじみないものの、毛筆の書として展示することで、印象に残るようにすることが狙いの一つ。書き手は、何度も繰り返し、したためることで、意識が高まることが期待されている。 今年は県内各地のさまざまな年代から、個人2276点、団体1点の応募があった。「儲(もう)け話詐欺」「速度を守る」「自主防災」など、東西自由通路には今月1日から、入賞作品296点が並んでいる。家族と見に来たという村山市大槙、楯岡特別支援学校中学部3年高橋杏莉朱(ありす)さん(15)は「犯罪に気を付けなければいけないと思った」と話し、山形市城西町4丁目、無職小野智弘さん(64)は「防犯意識が高まった気がする」と語った。展示は18日まで。