東京都杉並区長選挙22日告示 投票率向上に学生は「大学で投票できないの?」
学生は「選挙を身近にする仕組みを」
低迷を続ける区長選の投票率を、若い世代はどう考えているのか。「杉並区長選挙公開討論会」にボランティアスタッフとして参加した大学生の関口采己さん(19)は、「選挙の結果によって大きな変化が起きないことで、選挙の重要性を見失っているのではないかと思う」と指摘した。その上で、「大学で投票する、自宅で投票するなど、選挙を身近にする投票の仕組みづくりが必要ではないか」と話した。同じボランティアの大学生、三重野航さん(20)は「区は、県や都よりも生活に近いところだと思うので、政策の効果はどのようなところに現れるのかをもう少し区民に伝えてほしい」と話した。 杉並区長選挙に向け、西武新宿線上井草駅南口のガンダム像に選挙PRのたすきが掛けられた。JR高円寺駅北口には中学生によって書かれた選挙呼びかけポスターが展示されている。平成22年の杉並区長選は参議選と同日におこなわれたため、57.63%という高投票率を記録した。だが、それ以前の同区長選の投票率は、平成19年は42.1%、平成15年は39.81%、平成11年は42.87%という結果だった。 杉並区長選挙は22日に告示され、投票は29日、開票は30日におこなわれる。