【高校野球】東洋大姫路4強 先発9人中6人の2年生大暴れ 今春センバツ準Vの報徳学園を破った
◆春季兵庫県大会 ▽準々決勝 東洋大姫路5-1報徳学園(29日・ウインク球場) 春季兵庫県大会は準々決勝4試合が行われ、東洋大姫路が今春センバツ準Vの報徳学園を破って4強に進出した。スタメン9人中6人が2年生ながら、2回に一挙5点を奪い、投げては背番号10の中島賢也(3年)が3安打13奪三振の1失点で完投した。報徳学園は今秋ドラフト候補の最速151キロ右腕・今朝丸裕喜が調整のためベンチ外。間木歩主将(ともに3年)はベンチ入りしたが登板はなく、8強敗退に終わった。 雨の中、東洋大姫路が試合を支配した。打線は2回、2年生4人の安打を含む5安打3四球で一挙5点。投げては背番号10の中島が9回のうち4イニングを3者凡退で片付けるなど、2年連続センバツ準Vの報徳学園打線に付け入る隙を与えなかった。「気持ちでは負けないでおこうと。長いイニングを見ず、この回を抑えようと投げていった」。公式戦初完投の中島は胸を張った。 岡田龍生監督(62)は「(報徳は)飛車角を抜きでやってくれているんだから。あそこで点を取れない野球はあかん」とピシャリ。小技のミスで0点に終わった8回1死一、三塁の攻撃など、3回以降は追加点を奪えなかった打線に厳しく注文をつけた。19年夏、履正社で日本一の景色を見たからこそ、「勝ち方を知らない。(履正社で)優勝した時はよく打ちましたけど、バントを決めるところは決めていた」と満足しなかった。 春夏通算20度の甲子園出場を誇るが、夏は2011年を最後に遠ざかる。この日は部員全員が球場に帯同。「勝ち方」を学ぶ場ともした。岡田監督就任3年目のシーズンで2年ぶりの県4強入り。着実に力を付けてきた東洋大姫路が、戦国・兵庫をさらにかきまわす。(瀬川 楓花)
報知新聞社