平和を祈り、すいとん試食会が開かれる /東京
「すいとんの試食会」が8月5日、東京都北区の北とぴあ地下1階展示ホール(王子1-11-1)で開かれた。来場者は、平和のありがたさをかみしめながら、すいとんをほおばった。 催しは、区内商店のおかみさんによる有志団体「北区おかみさん元気クラブ(会長:前納孝子)」の主催。今年で15回目を迎える。平和の尊さと手作りの温かさを再考してもらおうと、毎年この時期に実施している。 すいとんは、米に代わる代用食として戦中戦後の食糧難を支えた食べ物。当時のすいとんは具材がほとんどなく、水で溶いた小麦粉をいれたものが大半だった。が、この日のすいとんは、鶏肉やこんにゃく、大根など6種類の具材が入った。用意したすいとん約300食分は、1時間足らずでなくなった。来場者は手作りの優しい味をじっくりと堪能した。