【京成杯】新馬勝ち馬も内容次第でいきなり通用 東大HCの本命はバードウォッチャー
良血馬がクラシックの主役へ躍り出る
◎バードウォッチャー 父ブラックタイド、母アパパネという良血馬。デビュー戦は11月の東京芝1800m戦で中団やや後方を追走し、4角9番手から上がり3F33秒5の脚を使い新馬勝ち。前半5F63秒3、ラスト3Fは11秒6-11秒5-11秒3というスローからの瞬発力勝負を差し切った点は高く評価できる。小回りの中山替わりで位置取りは気になるが、継続騎乗のルメール騎手なら気にしすぎなくてよいだろう。春のクラシックへ弾みをつけてほしいところだ。 ◯アーバンシック 父は新種牡馬スワーヴリチャード。夏の札幌でデビュー勝ちし、2戦目となった東京の百日草特別(芝2000m)では上がり3F33秒2の脚を使って勝利。ラスト3F11秒7-11秒5-11秒3と逃げたマーゴットソラーレが加速ラップを刻んだ中、ただ一頭それを差し切った内容は強い競馬と言える。勝ちタイム1分59秒4も優秀で、これから追いかけていきたい一頭だ。 ▲ジュンゴールド 夏の小倉の新馬戦でデビューすると、4角8番手から終始余裕の手応えで前をまとめてかわし、力の違いを見せた。2戦目となった前走の紫菊賞も、3角手前で抑えきれずに先頭に立つと、そのままハナを譲らず直線で他馬を突き放し3馬身半差の快勝。いずれも快勝、かつ上がり3Fは最速とここまで底を見せていない。多頭数の重賞への対応や、初の輸送など気になる点はあるが、引き続き注目したい。 △グローリーアテイン 3番人気に支持された新馬戦は3着以下を大きく引き離すマッチレースとなったが、粘り込みを図ったウォータースケイプをクビ差競り落として勝利。前半5Fが64秒2とかなりのスローだったこともあったが、上がり3Fは最速の33秒5をマークした。好走データに合致する一頭だが、新馬戦の他メンバーでその後未勝利を勝ち上がったのは現時点で1頭のみ(それもダート)。レースレベルが高かったとは言えず、その点がどうか。 以下、データ的には不安だが重賞で僅差4着の実績を評価してダノンデサイルと、未勝利を圧勝したハヤテノフクノスケを相手で押さえる。馬券は◎軸、◯以下相手の馬連5点で勝負する。 ▽京成杯予想▽ ◎バードウォッチャー ◯アーバンシック ▲ジュンゴールド △グローリーアテイン ×ダノンデサイル ×ハヤテノフクノスケ 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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