九州 台風10号の勢力弱まるが影響まだ続く 土砂災害に厳重警戒
今日30日も、九州は動きの遅い台風10号の影響が続き、局地的に激しい雨が降るでしょう。大分県佐伯市などで48時間降水量が観測史上1位と記録的な大雨になっています。引き続き、土砂災害などに厳重な警戒をして下さい。
台風10号動き遅く、影響続く
今日30日午前9時現在、台風10号は大分県国東市付近をゆっくりと北東に進んでいます。暴風域はなくなり、勢力は弱まってきています。この後も遅い速度で、四国付近を東へ進み、9月1日(日)は近畿地方で熱帯低気圧に変わる見込みです。 勢力を弱めながら九州から離れていきますが、動きが遅いため、今日30日も九州は雨や風の影響が続くでしょう。 台風を取り巻く雨雲が流れ込みやすく、局地的に雷を伴い激しい雨が降る見込みです。明日31日明け方までの24時間に予想される降水量は、九州の多い所で180ミリです。
土砂災害の危険度
今日30日午前10時30分現在、土砂災害の危険度は注意の黄色や警戒の赤色のエリアが多く、鹿児島県の一部は紫色の危険となっています。 この後も九州は雨が続き、大雨のおそれがあります。線状降水帯が発生すると急激に危険度が高まる可能性があります。 これまでの記録的な大雨で地盤が緩んでいる所にさらに雨が降りますので、土砂災害が発生しやすくなります。少しでも異変を感じたら速やかにその場を離れ、安全な場所に避難しましょう。 また、沿岸海上を中心に吹き返しの北から西よりの風が強く、海上はうねりを伴う高波が続きますのでご注意下さい。
日本気象協会 九州支社 山口 久美子