「ヒュルケンベルグと真逆のことを…」角田裕毅は7位マイアミGP決勝でなぜ第1スティントを引っ張ったのか、本人が戦略を明かす|WEDNESDAY F1 TIME
第1スティントからミディアムでステイアウトし続け、29/57周目セーフティーカー導入がまさしく“渡りに船”となった。この狙いについては、RB&角田として9番グリッドのニコ・ヒュルケンベルグを意識した、明確な意図があったとのこと。 「タイヤが“意外と持つな”ということもあったし、ペースも正直すごく良かった。まあヒュルケンベルグとは真逆のことをしようと最初から思っていた」 「特にヒュルケンベルグは本当にその週クルマが速かった。ストレートが毎回そうなんですけど(ハースのマシンは)抜きにくいというのもあって。戦略でオーバーカットかアンダーカットどっちかにしようと」 VCARB 01を駆る角田は、ヒュルケンベルグに限らずマグヌッセンなど、今季ハース勢と何度となく接近戦を繰り広げていた。コンストラクターズランキングでも現在RBが6位、ハースが7位となっている。それだけに対ハースを意識した、レース戦略を想定していたようだ。 「真逆の戦略を取って、ヒュルケンベルグが早々にピットイン(13周目)した時、フリーエアーを使ってペースを上げて。多分セーフティーカーが入らなくてもポイントは取れたと思うんですけど。本当にペースが良かった」
29周目のセーフティーカー導入は、ロングスティント中だった角田にとっては、明確な追い風となった。 もしこのセーフティーカーがなかった場合、もしくはSC導入前にピットインしていた場合、メルセデス勢の後ろでラストスティントに入り、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソと戦っていた可能性が高い。 RBとしては、今季ここまで6ポイントを獲得しているドライバーズランキング13位のヒュルケンベルグは、直接的なライバルとして注意していたようだ。だがヒュルケンベルグは前述のとおり、早々に第1スティントに見切りを付け、セーフティーカー時に再度ピットに入ったこともあり、入賞圏内から脱落して11位フィニッシュとなっている。 レース中の状況変化に応じて対ヒュルケンベルグから対ラッセルに切り替え、最後は8位ラッセルとの差を8.6秒まで広げ、7番手でチェッカーを受けた。この結果はRBとしても、角田としても、大きな成果だったと言えそうだ。 第7戦以降も角田はどこまで上位勢を崩していけるのかが、引き続き今季の注目ポイントとなる。
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