【香港国際競走・追い切り】タスティエーラとサトノレーヴの堀厩舎勢が併せ馬 大一番へ態勢万全
8日に迫った香港国際競走に向けて5日、シャティン競馬場の芝コースでGⅠ4競走に出走する日本馬5頭の追い切りが行われた。 最初の陣でコースへ現れたのは堀厩舎勢。香港カップ出走のタスティエーラ(牡4)と香港スプリントに参戦するサトノレーヴ(牡5)。道中はモレイラ騎乗のサトノレーヴが先行する形で併せ馬を行うと、ラスト1ハロン過ぎ付近からタスティエーラが猛伸。そのまま1馬身ちぎって先着を決めた。タイムはサトノレーヴが4ハロン53・9―2ハロン24・1秒、タスティエーラは4ハロン54・1―2ハロン24・2秒をマークした。 素軽い動きで好調をうかがわせる昨年のダービー馬タスティエーラについて、担当の高橋助手は「動きは申し分ありません。最後サトノレーヴと併せた際に馬がやる気になってしまいましたが、良い状態です」。一方、サトノレーヴはモレイラが「メインの追い切りは日本で済ませていたので、今日はフィーリングを確認するために騎乗しました。半マイルから追い出してリズム良く動いていました。レースに向けて仕上がっており、当日が楽しみです」と振り返るように、2頭とも態勢は整った。 続いてはソウルラッシュ(牡6・池江=香港マイル出走)、ルガル(牡4・杉山晴=香港スプリント出走)、トウシンマカオ(牡5・高柳瑞=香港スプリント出走)は先の2頭とは対照的にそれぞれ単走。先陣を切ったソウルラッシュは4ハロン53・0―2ハロン23・6秒を計時した。岩崎助手は「全体時計よりもしまい1ハロンをハツラツとはじけさせるような感じで、という指示でした。体感よりも時計が出ていて、芝が軽いのもありますが、それだけ調子いいのかなと思います。普段もリラックスしていますね」と好感触を伝えた。 スプリンターズS覇者・ルガルは主戦・西村淳が騎乗して4ハロン50・1秒もラスト2ハロンは22・5秒。しまいの迫力は抜群だ。「4ハロンからの追い切りという指示で、最後の1ハロンはいつも通り少し伸ばそうかという話でした。日本でもすごくいい動きをしていましたし、満足できる追い切りだったと思います」と鞍上も手応え十分だ。 最後に現れたトウシンマカオは馬なりで素軽い動き(4ハロン50・9―2ハロン23・3秒)。高柳瑞調教師も「今日は速い時計を求めていなかったですが、手応え良くいけたし、日本にいる時と変わらない雰囲気です」と納得の口ぶりだ。
東スポ競馬編集部