ドラフト指名漏れから…“プロ注目”高校生野手の進路は?
小野勝利(花咲徳栄)
恵まれた体格を生かした長打力が魅力の右打者。神奈川の強豪・横浜で1年夏に甲子園出場を果たすも、2年の6月から埼玉・花咲徳栄に転入し、3年夏は4番に座った。 高校卒業後はBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスでプレーする。 中学時代から強打者として活躍し、横浜では1年夏からベンチ入り。いきなり甲子園で打席に立った。花咲徳栄に転入してからは高野連の規定で1年間公式戦には出場せず、3年夏にようやく公式戦に挑んだ。 「4番・三塁」を務めた埼玉大会では打率.348、10打点と活躍。チームは準優勝に終わり甲子園出場はならなかったが、自慢のバットで存在感を示した。 父・剛さんは読売ジャイアンツなどでプレーした元プロ野球選手。独立リーグで実力を磨き、父が立ったNPBの舞台を目指す。
菰田朝陽(拓大紅陵)
50メートル5秒台の俊足を武器に持つ外野手。広角に打ち分けることのできる打撃や中堅の守備も魅力的で、走攻守に光るものがある選手だ。 春からは関甲新学生野球の上武大に進学し再出発を切る。 拓大紅陵では1年秋からレギュラーの座をつかみ、主に1番打者として打線を牽引し続けた。2年夏は千葉大会で打率.524、2本塁打9打点の好成績を残し4強入りに貢献。 3年夏の千葉大会でも打率.421をマークし、ランニング本塁打と満塁本塁打の2本塁打を放って持ち味を存分に発揮した。 最大の武器はやはり足で、ヤクルトなどで活躍した高校OBの飯田哲也非常勤コーチからは走塁の極意を教わった。武器を磨きつつ打撃と守備も伸ばし、まずは大学でレギュラーを奪取したい。
江口翔人(西日本短大付)
走攻守三拍子揃った左の巧打者。小柄ながら打撃センスが光り、高校時代はリードオフマンとして打線を引っ張った。 卒業後は地元・福岡の九州共立大に進学し、さらなる高みを目指す。 西日本短大付では1年夏から二塁の定位置をつかみ、福岡大会で打率.368をマークしてチームの優勝に貢献した。甲子園デビューも果たし、初戦で敗れるもチーム初安打となる中前打を記録。 1年秋からは遊撃に回り、攻守でチームの中心を担った。主将も務め、最後の夏は福岡大会で打率.583と本領発揮。結果的に甲子園出場は1年夏のみだったものの、3年間成長を続けた。 大学で1年生のうちからレギュラーを奪う実力は十分にある。目標としている同郷の牧原大成(福岡ソフトバンクホークス)のような内野手になるべく、研鑽を積む。
ベースボールチャンネル編集部