エンジニア転職成功の秘訣は?…志望動機の書き方のコツ 知っておきたい最新の労働環境と必要なスキル
エンジニアの志望動機を記載する際の注意点
応募先企業には、自分の正直な思いを伝えることが大切です。しかし、志望動機に正直な思いを盛り込みすぎると、応募先企業にネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。 【ネガティブな転職理由は避ける】 転職理由に現在の職場に対するネガティブな内容を盛り込むと、応募先企業からの印象が悪くなるので注意しましょう。 求職者のなかには現在の職場の労働時間や待遇に不満があり、転職を希望している人もいるかもしれません。たとえば残業時間が多い、人間関係が悪い、労働時間に対して給与が低いなどです。 しかし、応募先企業にそのまま転職理由を伝えると、入社後に同じような状況になれば転職する可能性があると捉えられかねません。 応募先企業に志望動機を伝える際は「周囲と協力しながらチーム力を高めたい」「効率的に業務を進めてさらに成果を上げたい」など、できるだけポジティブな印象を抱いてもらえる内容にすることがポイントです。 【福利厚生や労働条件を志望動機のメインにしない】 志望動機は条件面がメインにならないように注意しましょう。 近年は仕事に対する価値観の多様化に加え、求職者有利の売り手市場が続いている影響により、より良い労働環境を求めて転職する人が増えています。たとえば、「フレックスタイム制で働きたい」「ワーケーションを利用したい」「給与を上げたい」などです。 しかし、志望動機で労働条件や福利厚生を主張しすぎると、応募先企業により良い条件を持つ企業が見つかれば再度転職する可能性を示唆されてしまいます。 多くの企業は労働意欲が高く、長く働ける人材を求めています。求職者にとって労働環境は重要な要素ですが、志望動機には目指したい成果やキャリアの方向性など「企業にどのように貢献したいか」を盛り込むようにしましょう。
エンジニアの志望動機の例文
ここからは、転職スタイル別の志望動機の例文を紹介します。自分に当てはまる転職スタイルの例文を参考にし、より応募先企業にアピールできる志望動機を作成しましょう。 【例文その1:システムエンジニアからネットワークエンジニアへ】 私はこれまでシステムエンジニアとして約3年のキャリアを積み重ねてきましたが、システムの構築と運用においてネットワークインフラの重要性を痛感し、ネットワークエンジニアの役割に興味を持ちました。 ネットワークエンジニアとして、貴社の大規模プロジェクトに携わり、インフラの設計・管理を通じて安定性やセキュリティを向上させたいと考えています。 【例文その2:インフラエンジニアからシステムエンジニアへ】 これまで長年にわたりインフラエンジニアとしてキャリアを積みました。その経験のなかでITインフラだけでなく、システム全体を俯瞰する視点が重要だと思い、新たな挑戦としてシステムエンジニアに興味を持つようになりました。 今後は、インフラエンジニアとして培った経験を活かしつつ、システムエンジニアとしてシステムの設計や運用に幅広く関わりたいと考えています。 【例文その3:SES(システムエンジニアサービス)から自社雇用のシステムエンジニアへ】 貴社の世界各地に拠点を持ち、最先端の技術を追求している姿勢に魅力を感じ、自らのスキルを活かし貢献したいという想いから、応募いたしました。 私はシステムエンジニアとして、常に先を行くことを目指しており、企画から開発、運用までの一連のプロセスに関わり、技術やサービスの向上に貢献したいと考えています。 貴社のプロジェクトに参加し、最新の技術や業界トレンドに触れながら、自身のスキルを高めていきたいと思っています。