SHELLYさん「同意ない性行為は暴力」「法律は甘すぎる」――“刑法改正案”で国会で訴え 性被害者「誰にも起こりうる」
■「要望に応えたい」…断れない関係性
実際には、性行為でノーと言えない関係性があります。 日本テレビが大手リサーチ会社のJX通信社に依頼して行った調査(2月28日~3月2日、1781人有効回答、産婦人科専門医の稲葉可奈子さん監修)では、4割近くの人が、セックスをしたくなくても断らない場合があると回答しました。 理由は「パートナーの要望に応えたいから」(約39%)「断るとパートナーの機嫌を損ねそうだから」(約25%)などが上位を占めました。
■被害者「不要な苦労の重みを考えて」
未成年の時から複数回にわたり、性被害を受けたという一般社団法人「Spring」幹事の金子深雪さんに話を聞きました。 「ちょっとした刺激で記憶が蘇ってしまう。映像なんていうものじゃないですし、そのまんまの感覚、その時、そのものなんです」と明かします。現在は精神疾患があり、仕事は休職中だといいます。 今回の改正案については「当事者の声を上げてきて、こういうふうに変わってほしいとずっと伝え続けてきて、すごく理解を得られるようになってきたなという実感があります」と語ります。 佐藤梨那アナウンサー 「(性被害について)これまであまり知らなかった、関わってこなかった人に何を伝えたいですか?」 金子さん 「いつ、どこで、誰の身にも起こりうることです。(被害者が)長い人生生きていく上で、しなくてもいい苦労というのをしていく。その重みっていうのを、ちょっとでも考えてもらえれば」 (5月16日『news zero』より)