華やか松阪ナデシコ 三珍花保存会が224鉢 三重
豪商ポケットパークで22日まで
松阪三珍花保存会(中田邦雄会長、25人)は現在、三重県松阪市本町の豪商ポケットパークで、松阪ナデシコ224鉢を展示している。22日まで。観覧自由。 松阪三珍花は松阪ナデシコ、松阪ハナショウブ、松阪菊の三つで県指定天然記念物。松阪ナデシコは約200年前、殿町に住んでいた紀州藩士・継松栄二(1803~66年)が栽培していたナデシコの中から発見して改良し作り出したとされる。花は一重で5枚の花弁が数本に裂けて細い糸のように縮れて垂れ下がるのが特徴。同会では1971(昭和46)年の発足以降、三珍花を会員宅で育て保存に努めている。 会場には市内在住の会員10人が約8カ月間育てた白や赤紫などの色の花が並ぶ。 川井町から訪れた元会社員・津島章吾さん(80)と妻の主婦・弘子さん(77)は「松阪ナデシコには昔から興味があった。風に揺れる姿がかわいい。普通のを育てているが松阪ナデシコも育て始めてみようかと思います」と話した。 開場は午前9時~午後4時(22日は正午まで)。