防犯カメラで犯罪抑止 市と警察が連携し来年度設置へ【宇部】
宇部市は、闇バイトによる強盗など凶悪化する犯罪から市民の安心・安全を守っていくため、警察と連携して犯罪発生傾向を分析し、来年度から高リスクエリアに抑止効果が見込める防犯カメラを設置する。市議会12月定例会一般質問2日目の11日、岩村誠議員(チーム創生)の質問に篠﨑圭二市長が答えた。(3面に質問要旨) 市内では、闇バイトによる強盗の発生はないものの、今年に入り侵入盗と自転車盗の認知件数が増加傾向にあり、10月末現在で計165件となって、前年同期比で36件も増えている。不審な訪問業者などの情報も市に寄せられており、身近な所で犯罪被害に遭遇するリスクが高まっている。 市ではこれまで自治会向けに防犯灯、防犯カメラの設置を補助し、設置促進に努めてきた。今回はさらに一歩踏み込み、市が防犯カメラを設置して運用管理も行う。 設置場所と台数に関しては、これから宇部警察署と協議して決める。プライバシーとのバランスの問題もあり、モニターの常時監視ではなく、捜査など必要に応じて、撮影した画像データを提供する形を予定している。 篠﨑市長は「一つ一つの犯罪の抑止力を高めることで、犯罪が発生しにくいまちとなり、全体の治安を上げる効果も見込める。個々ではなく、エリアという面での治安アップを考えている」と語った。