【中山金杯展望】天皇賞・秋3着のホウオウビスケッツが中心
「中山金杯・G3」(1月5日、中山) 函館記念の覇者で、天皇賞・秋でも3着に善戦したホウオウビスケッツが主役を務める。出走を予定していた有馬記念は無念の除外となったが、目標を切り替えて順調に乗り込んできた。奥村武師は「秋初戦の毎日王冠(2着)は状態がひと息だった。あの頃に比べれば、はるかに活気がある。中山二千も特に問題はないし、何とかここで賞金加算を」と気合十分。主戦の岩田康が騎乗停止中のため、H・ドイルとのコンビで開幕Vを狙う。 新潟記念を制し、エリザベス女王杯でも4着に健闘したシンリョクカもV候補だ。こちらも有馬記念を除外されたが、竹内師は「目標を切り替えて、少しずつ調教の強度を上げてきた。スムーズな競馬ができれば、牡馬が相手でも」と2つ目のタイトル奪取に手応え。 紫苑Sを快勝し、続く秋華賞でも5着に粘ったクリスマスパレードにも注目だ。古馬とは初対決となるが、伊藤助手は「強い相手と戦ってきましたからね。中山二千も勝っている条件なので」と成長力に期待する。 関西勢では、昨年の覇者リカンカブールが筆頭格。前走のオールカマーは3着。3戦2勝と好相性の中山で連覇を狙う。他にも23年覇者のラーグルフに、中京記念を制したアルナシーム、ダービー卿CT以来のVを目指すパラレルヴィジョンなどが登録。ハンデ戦らしい激戦が予想される。