Vaundy「他の人が歌って超えられてしまうものを作らない」中学生のころから音楽制作
ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)。12月14日(木)の放送は、Vaundyさんがゲスト出演。パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)が、中学生のころから始めたという楽曲制作のこだわりについて聞きました。
――「他の人が歌って超えられてしまうものを作らないようにしよう」
こもり校長:(リスナーから)「Vaundy先生が、曲を作り始めたきっかけってなんですか」という質問が届いています。もともとはカバーをされていたということですが、なんで自分の歌を作ろうと思ったのですか? Vaundy:カバーでも何でも、とりあえず何かを作ったときに……自分のテリトリーに、他人がいるのが許せなかったんだと思います。 こもり校長:どこまでいっても“その人のもの”というのが? Vaundy:そうですね。やっぱ、絶対にカバーって勝てないので。僕のなかでは、それがセオリーなんです。本人が歌うからかっこいい。もしくは、本人が歌ってかっこいい曲がかっこいい。本人にしか出せないもの……声とかそういうところがあると思うので。他の人が歌って超えられてしまうものを作らないようにしよう、というのもあったんだと思います。 こもり校長:すごいですね。それを中学のときに思ったんですか? Vaundy:今思えば……って感じですけど。当時は、「これ、自分で作れるじゃん!」ってなったんです。中学校のときからDTMを触っていたので……歌い手って、やるのは簡単なんです。オーディオインターフェースとPCがあれば、すぐに始められたし。一番簡単な音楽の始め方が、そこだったんです。 こもり校長:はー……! Vaundy:当時、オケとかを改造してたんです。カバーなんだけど、ちゃんと“個”を確立したい、みたいなのがあって。全然うまくはできていなかったんですけど。それから、カバーする曲は自分でオケを作ろうと考えたり……オケが無い曲もあるので、「自分で作れるんじゃない?」ってなって、自分で手を動かすようになりました。 こもり校長:もとから、1から構築するのが好きだったんでしょうね。 Vaundy:めちゃくちゃ好きでしたね。ものづくりが当たり前の環境で生きていたので。それこそ、家に廃材置き場みたいな所があったんですけど、そこからゴミを持ってきておもちゃを作る、みたいなことを子どものころからやっていたんです(笑)。無いものは自分で作る、というのはずっとやっていましたね。 こもり校長:好きを突き詰めた今、ということですね。 Vaundy:そうかも。