輪島、珠洲で投票時間短縮 衆院選、悪路の危険考慮
●投票所減も 輪島、珠洲市の各選挙管理委員会は8日、衆院選の投票時間を全ての投票所で短縮すると発表した。元日の地震や9月の豪雨で道路に亀裂や土砂が残っており、夕方以降に足を運んでもらうのは危険と判断した。珠洲市は建物損壊などを理由に、投票所を前回選のおよそ半分となる10カ所に集約するほか、山間部などでの移動期日前投票所も開設しない方針だ。 輪島市は18カ所で投票開始を遅らせたり、終了を前倒ししたりする。雨の被害が大きかった七浦公民館と町野小体育館は午前9時~午後5時で、前回選より4時間、5時間短縮。市役所は午前7時~午後6時、その他の15カ所は午前7時~午後5時とする。 珠洲市は大谷町の大谷小中だんだん広場を午前9時~午後4時とし、それ以外は午前7時~午後6時に設定。前回選の19投票所の中には避難所として使用中の建物や避難指示区域にある施設もあるため、市内10地区に1カ所ずつとする。 能登、穴水、志賀、七尾の各市町はいずれも投票時間を短縮しないが、穴水と志賀は地震による建物被害を理由に一部で投票所の場所を変更する。 このほか、選挙ポスターの掲示板は、輪島市が前回選の159カ所から60カ所に減らす。珠洲市も削減する方向で石川県選管と調整している。