佐渡市長らが台湾・高雄市を訪問 観光や文化、教育での協力へ
(台北中央社)南部・高雄市の陳其邁(ちんきまい)市長は25日、友好交流関係にある新潟県佐渡市の渡辺竜五市長ら訪問団と高雄市政府で面会した。文化や観光などの分野における将来の協力について話し合われた。 両市は今年7月に友好交流協定を締結したばかり。佐渡出身の実業家、山本悌二郎が日本統治時代に高雄で台湾製糖橋頭工場の建設に関わったなど、両市には100年を超えるつながりがあり、協定の締結前から交流があった。 陳氏は、渡辺氏とはすでに何度も顔を合わせていて、2人の間に深い友情が出来ているとした上で、協定を締結してからは、より多くの分野で協力の機会が開かれたと語った。将来は観光や文化、教育の分野で双方が協力を進め続けることに期待しているとし、中でも教育の分野では姉妹校締結や教育旅行などの取り組みを例に挙げた。 訪問団には渡辺氏や市職員の他、フェリー業者や宿泊施設を営む民間企業の担当者らも加わった。陳氏との面会の後には高雄市の観光業者との会談も開かれ、観光業における将来の協力の可能性を話し合った。また、市内で同日から約1カ月間行われる佐渡物産展の開幕式にも出席した。 渡辺氏は今回が3回目の高雄訪問だとし、毎回とても温かい歓迎を受けているとした。その上で、今回の目的は佐渡の特産品や特色ある観光名所をより多くの高雄の人たちに知ってもらうことだとし、高雄市民に訪問を呼び掛けた。 (編集:田中宏樹)