奄美大島在来の「テーリャドゥリ」 平集落のブランド化にも期待
鹿児島放送
奄美大島の話題です。 昔から民家の軒先で飼われていた在来の島鶏がいましたが、数が減少。 その後、民間で取り組んだ成果が見えてきたようです。 (奄美支局 杉本寛久 記者) 「これがテーリャドゥリなんですね。羽の模様がきれいなんですね」 奄美市笠利町平集落の飼育小屋で元気にエサをついばんでいたのは、奄美大島在来の島鶏「テーリャドゥリ」です。 一般的な鶏に比べて小型で、脚は鉛色と、品種改良前の特徴が残っています。 「テーリャ」とは奄美の方言で、平集落のことです。 周辺はかつて「鶏所」と呼ばれるほどテーリャドゥリを数多く飼育していましたが、改良品種の導入で絶滅が心配されるほど数が少なくなっていました。 おととし、沖縄の農業法人が平集落の農家・大山幸良さん(95)から4羽を譲り受けて、繁殖に成功。 順調に増えたテーリャドゥリのうち9羽が、今月18日、平集落に里帰りしました。 このうち3羽は大山さんの農園に贈られ、次女の昇ツタ子さん(72)などが世話をしています。 里帰りから5日目の朝-。 (大山幸良さんの次女 昇ツタ子 さん) 「卵を産んでいる」 卵を3個産んでいました。 これまでに産んだものとあわせて孵化させるといいます。 (大山幸良さんの次女 昇ツタ子 さん) 「孵化して数が多くなったら放し飼いにしたり。人を喜ばせてあげたいからがんばってみようと思う」 平集落のブランドになればと期待を寄せています。