【飯塚オート(ナイター)SGオールスター】意気込む地元の雄 有吉辰也&荒尾聡が激走誓う/24日開幕
飯塚オートのオッズパークpresents「SG第43回オールスター・オートレース」が24日に始まる。29日までの6日間開催。大会4連覇を目指す鈴木圭一郎、得票トップの森且行をはじめ、ファン投票で選ばれた70代の大ベテランや、多くの女子レーサー、絶賛売り出し中の若手など、96人が優勝賞金1420万円を目指す。全国ランク1位の青山周平、同2位の鈴木圭の2人が圧倒的な強さでオート界をけん引中。今回も両者によるV争いが有力視されるが、2月の川口SG全日本選抜を制した金子大輔もSG連続制覇へ虎視眈々(たんたん)。地元で負けられない飯塚勢では、有吉辰也、荒尾聡が近況は安定した戦いぶりで、地元Vへと強く意気込む。 【オートレース】SGオールスター初日12Rスターセレクション出場選手【表】
有吉辰也「1位を守れて自信」
前期(昨年10月~今年3月)に、26期ぶりに飯塚ランク1位へと返り咲いた有吉辰也は、今期(今年4~9月)もその位置をキープした。 「1年間を通して1位になれたことは自信になっている」 エースの座に君臨し続けてきた荒尾聡から2期続けてトップを奪った意味は非常に大きい。 再起不能とまで言われた大けがから復帰して、はや10年。希代の天才レーサーに残されたハードルは、12年ぶりのSG制覇だけだ。 「いつも通りに平常心で臨みたい。ただエンジン状態はずっといい。地元だし、チャンスはないことはない」 普段から大口をたたかない好漢が、表彰台のてっぺんへの思いをチラリ。それだけの自信はあるはずだ。
荒尾聡「全身全霊を懸ける」
荒尾聡は前節の山陽GⅠで優出し、確定板には載った。しかし、優勝した鈴木圭一郎、準優勝の青山周平に大きく離されての3着。悔しさしか残らない結果に「そのリベンジは必ず地元で果たす」と闘志を燃やす。 地元は約3カ月ぶりの参戦。ビッグレースの直前に地元のあっせんが入らないという不運な巡り合わせは、気候変化や整備面など、本来ならあって当然の「地の利」がないに等しい。歯がゆい思いは、もちろんある。 それでも、その思いは胸にしまい込み、「投票してくれたファンのために、全身全霊を懸けて走る」。地元愛は人一倍の男が「思い入れしかない」ときっぱり語るオールスターでの激走をひたすらに誓った。 青山周平、鈴木圭一郎の2強へリベンジ-。前検から一心不乱に手を動かし、さらなるパワーの上積みでそれを現実のものにする。