【新NISA】株価チャートに引いた「トレンドライン」でわかり株の“買い”サインを解説! トレンドラインから株価の方向やトレンド転換のポイントを判断しよう!
【新NISA】株価チャートに引いた「トレンドライン」で“買い”サインを見極める方法を解説! 【図版】実際の銘柄のチャートで「トレンドライン」を見てみる ●トレンドラインが右肩上がりなら”買い”サイン点灯! 長期で上昇トレンドが続き、株価が数倍になった例も! 新NISAの「成長投資枠」で個別株への投資を始めるなら、株価チャートの見方を覚えておきたい。長く保有できる株を探すなら「月足チャート」を見るようにしよう。 目当ての株が上昇トレンドに乗っているかどうかは、株価チャートの形や移動平均線など、さまざまな材料から判断することができる。今回は、その材料の一つである「トレンドライン」を使った”買い”サインを2つ紹介しよう。 トレンドラインはチャートにあらかじめ載っているわけではないので、自分で線を引く必要がある。ルールはとても簡単。株価の高値同士、あるいは安値同士を結んで線を引くだけだ。 株価チャートにはいくつもの山や谷があるが、どの高値と高値、どの安値と安値を選んでもOK。ローソク足のヒゲがある場合は、ヒゲの先端同士を結ぶ。 トレンドラインからわかるのは株価の方向性。向きを見るだけで株価が上昇トレンドなのか、横ばいなのか、はたまた下落トレンドなのかが一目でわかる。 さらに、このトレンドラインを未来に伸ばせば、株価の動きを予測することもできる。高値同士を結んだ線は「上値抵抗線」となり、次に株価が上昇する際も、この線に跳ね返される可能性が高い。一方、安値同士を結ぶと「下値支持線」となり、この線でまた株価の下落が止まって反発すると予測できるわけだ。 どんなトレンドラインなら上昇トレンドと言えるのか、以下に具体例を紹介しよう。 上の伊藤忠商事(8001)の月足チャートは、安値同士を結んだトレンドラインが2020年を境に上向きに変化している。つまり、ここから上昇トレンドに入ったということだ。そこからは、右肩上がりのトレンドラインが下値を支えて、株価は順調に上昇している。よって、トレンドラインが右肩上がりの株は”買い”だ。 トレンドラインが右肩上がりだった場合、どのタイミングで買えばいいかも気になるところ。伊藤忠商事の場合、上昇トレンド中に調整し、トレンドライン付近で反発したときが特に狙い目。調整した株価が、そのままトレンドラインを下に抜ける恐れもあるので、反発を見届けてから買うのが吉だ。 要注意なのが、トレンドラインが下向きに転換したとき。高値同士を結んだトレンドラインが上値の抵抗線となったら、下落トレンド入りする可能性が高いので”売り”を検討しよう。 ●長期で横ばいのトレンドラインになっていたが、 株価が上値のラインを突破したら上昇トレンド入りのサイン! 続いて、トレンドラインを使ったもう1つの”買い”サインを紹介しよう。それは、高値同士を結んだトレンドラインが上値抵抗線になっているときに、株価がそのトレンドラインを上に抜けたタイミングだ。上値抵抗線をブレイクしたときは、横ばいや下落基調から上昇トレンドに移ったと判断することができる。 「後で見返すとトレンドの転換点は一目瞭然なのですが、リアルタイムでその変化に気づく必要があります。トレンドラインを引けば、ぱっと見で値動きの変化の兆しが分かります。なので、買いどきを逃さないために、トレンドラインは有用なツールです」(インベストラスト代表取締役・福永博之さん) その好例が、上の東海汽船(9173)のチャートだ。2020年から3年間ほどは、2450円付近で上値が抑えられていた。しかし、このラインを突破してからは株価が上昇。横ばいを脱して上昇トレンドに入っている。 反対に、安値同士を結んだトレンドラインが、下値の支持線となっている場合は注意を。株価がそれを割り込んだら、下落トレンド入りの兆しなので”売り”サインだ。 なお、トレンドラインは1回引いたら終わりではなく、株価が動くたびに引き直すことが重要。「繰り返し引くことで精度が上がり、変化の兆しを見逃すことも減っていきます。あとは、トレンドラインを上下に突破してから売買するルールを厳守しましょう」(福永さん)
ザイ編集部
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