XL総帥リチャード・ラッセルのコラボ・プロジェクト、新作アルバムよりサンファやジャー・ウォブル参加の新曲公開
トム・ヨークやレディオヘッドをはじめ、フォンテインズ D.C.、オーヴァーモノなど幅広い音楽ジャンルのリリースも手掛ける〈XL Recordings〉の総帥にして、デーモン・アルバーンやボビー・ウーマックらの作品プロデュースも手掛けたリチャード・ラッセルのコラボ・プロジェクト、エヴリシング・イズ・レコーデッド(Everything Is Recorded)の3枚目のスタジオ・アルバム『Temporary』が2025年2月28日(金)にリリースされることが決定。あわせて、サンファ、ローラ・グローヴス、ジャー・ウォブル、ヤズ・アハメドが参加した新曲「Losing You」がエド・モリス監督によるミュージック・ビデオとともに公開されています。 2020年~2024年までの4年間にわたって制作された最新アルバム『Temporary』には、先日公開された「Porcupine Tattoo」にフィーチャーされたノア・サイラスとビル・キャラハンをはじめ、サンファ、カマシ・ワシントン、ジャー・ウォブル、ジャック・ペニャーテ含む、豪華な顔ぶれが参加。マーキュリー賞にノミネートされたデビュー作品『EVERYTHING IS RECORDED BY RICHARD RUSSEL』同様に、スタジオ入口の看板に「外界のリアリティは一切不要」と書かれた、リチャード・ラッセルが所有するロンドン西部のCopper Houseスタジオで主にレコーディングされました。 『Temporary』は、ラッセル自身の音楽的DNAを一新して再起動させた作品。彼が敬意を表するカット・アンド・ペーストのアプローチは、ラッセルが初めてサンプリングの影響を受けたザ・ボム・スクワッドやプリンス・ポールよりもさらに遡り、スティーヴ・ライヒ、ロバート・ラウシェンバーグ、そしてウィリアム・S.バロウズまでの手法に遡っています。 また、これまではリズム、言葉、メロディの順に作られてきましたが、『Temporary』ではリズムとメロディの順序が入れ替わっており、リズムが占める割合は減り、メロディが前面に押し出された仕上がりに。「もしフォークミュージックが80年代にレゲエと同じように『デジタル化』していたら?」という音響的な思考実験がインスピレーションとなっている一方で、2020年以降、絶え間なく続く、友人や家族、同僚の喪失や悲しみをテーマとした詞の内容も特筆すべきところ。しかし、暗さや陰気さはなく、エヴリシング・イズ・レコーデッドの作品で最もメロディアスで優しさにあふれた仕上がりとなっています。 アルバム参加アーティストは以下 サンファ カマシ・ワシントン ジャー・ウォブル ジャック・ペニャーテ リッキー・ワシントン ナリッシュド・バイ・タイム サマンサ・モートン バーウィン フローレンス・ウェルチ マディ・プライア アラバスター・デプルーム ヤズ・アハメド ローラ・グローヴス ローゼズ・ガボール ジャック・ペニャーテ クラリ・フリーマン=テイラー Photo by Aliyah Otchere