【オーストラリア】小池都知事とNSW首相が会談、水素で協力
東京都の小池百合子知事は6日、訪問中のオーストラリア・ニューサウスウェールズ(NSW)州で同州のミンズ首相と会談し、水素に焦点を置いたエネルギー転換における協力の拡大で合意した。双方間の投資機会につなげる。 NSW州のシャープ気候変動・エネルギー相は、「水素の市場シェア、サプライチェーン(供給網)、専門性に関する世界的な競争は激化し続けており、NSW州が議論と機会の最前線に立つようにする必要がある」と説明。「東京都とのパートナーシップは、水素のリーダーとして成長しているNSW州の立場を高めるものだ」と述べた。 業界メディアのエナジーニュースは、専門知識を共有し前向きな競争を行うことで、東京都とNSW州は共にイノベーションを加速できると指摘。「小池都知事の訪問は、気候変動に対するレジリエンス(回復力)とサステナビリティー(持続可能性)を追求する中で重要な一歩となった」と評価した。 東京都とNSW州は1984年5月に姉妹都市関係を締結しており、今年40周年を迎える。小池知事とミンズ首相は水素のほかに、教育やスポーツ、持続可能な都市計画などの既存分野に加え、クリーンな経済への移行と住みやすさに関する新分野において協力を強化することで合意し、覚書を締結した。