「富山」の環境整備へ 目標額200万円でCF型ふるさと納税募る 南房総(千葉県)
南房総市は、市内で有数の人気を誇る低名山、富山(とみさん)の快適な登山環境をつくることを目的にしたクラウドファンディング(CF)型のふるさと納税を、山の日の11日から始めた。目標額は200万円。11月8日まで受け付けている。 ふるさと納税制度を活用し、自治体が抱える問題解決に向け、寄付金の使い道を具体的にプロジェクト化して共感した人から寄付を募る仕組み。市は、ふるさと納税総合サイトの「ふるさとチョイス」と、登山情報アプリを手掛ける「YAMAP」が共同で行う、自然と環境保全をテーマにしたプロジェクトに参加している。 今回は、「南総里見八犬伝ゆかりの富山を守りたい」と銘打ち、登山客らが快適に登山できる環境づくりに向けて寄付を募っている。 富山が長年の課題として抱える▽浸食流出した登山道の修繕▽被災木の処理▽山頂景観の確保▽登山道を周回する市営路線バス富山線の維持――などに生かされる。 「返礼品なしコース(金額自由)」と「返礼品ありコース(市外者限定)」の2コース。返礼品ありコースでは、返礼品に応じて価格が設定されている。 寄付や返礼品についての詳しい内容は、「ふるさとチョイス」から確認できる。担当者は「このプロジェクトを通して、多くの方々に富山の魅力を知ってもらい、次世代に美しい富山を手渡していきたい」としている。 問い合わせは、南房総市企画財政課(0470・33・1001)へ。