相田翔子(54)「我慢してた糸がプツッと切れ『行っちゃおうか?』って」生放送直前に逃亡した当時の極限状態を振り返る
ご迷惑をおかけした番組の方たちには本当に申し訳ないことをしてしまいましたが、あのまま続けていたら身体を壊したり、もっとよくないことになってしまったかもしれない。実際、あの出来事のあとから吹っ切れて、新鮮な気持ちで頑張れるようになりました。 ── 本当にテレビで見ない日はないくらい、爆発的な人気でした。 相田さん:Winkのいちばん忙しい時期、ドラマの撮影中に胃が痛くなって立っていられず、救急病院に行ったのですが、そこでもサインを求められて…。今思うと、ありがたい話ですけど。
お休みの日にゆっくりしようと思って実家に帰っても、食卓の上に山積みの色紙が置いてあるんです。それを見て、家に帰っても仕事を忘れられないんだなと泣けてきちゃって。でも両親にとって自慢の娘で、近所の人に頼まれたなら、という思いがあったんだなということが今はわかります。 ── でも、どこにいても気を抜くことができないですよね。 相田さん:ホッとできるのは、寝ている時間くらいでした。だけど、いつも早智子が隣にいて「頑張ろう」って肩を叩き合ったり、「つらいね」って痛みを分かち合うことができたから、そういう時期も乗り越えられたんだと思います。無二の親友…、早智子はよく“戦友”と言うんですが、本当にそうだなって。
PROFILE 相田翔子さん 1970年生まれ、東京都出身。1988年「Wink」としてデビュー。翌年には日本レコード大賞を受賞。1996年の活動停止後、ソロ活動を開始。歌手として自作曲を発表するほか、ドラマ、映画、舞台などで女優としても活躍。バラエティ番組でのユニークなトークが人気を集め、老若男女を問わず支持されている。 取材・文/原田早知 写真提供/相田翔子
原田早知