松下洸平「放課後カルテ」視聴率ジワリ上昇も…“ありえない警察”から入るトホホなツッコミ
初回の世帯視聴率が5.4%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)と、今期のGP帯連続ドラマでは下から数えたほうが早い順位でスタートした、松下洸平(37=写真)主演の「放課後カルテ」(日本テレビ=土曜夜9時)だが、次第に上昇。 【写真】飯豊まりえと新垣結衣、似ている? 「日テレ土ドラ前期の『GO HOME~警視庁身元不明人相談室』が初回8%台と好発進だったものの、第2話以降、数字を落として全10話平均で5.9%。連ドラは初回が一番数字が高いケースが多いのですが、『放課後カルテ』は第2話、第3話で6%台後半に盛り返しています」(テレビ誌ライター) 「放課後カルテ」は日生マユ氏原作の同名コミックを原作にした、《小学校を舞台に、口も態度もでかい小児科医・牧野が、その観察眼で“言葉にできないSOS”を見抜き、未来へ向かう子どもたちの背中を押す保健室ヒューマンドラマ》(公式HPより)。 放送開始前は、ネット上で《『セクシー田中さん』問題が納得いってないので、日テレの漫画原作ドラマは信用できない》《共演者キラーらしい森川葵さんが出ているので見る気がしない》などなどネガティブな反応も目立ったが、いざ始まってみると、《松下さんのぶっきらぼうな感じが素敵》《子役さんたちの演技がすばらしい》《どこかほっこりするし、ためになることもあって、子供といっしょに見ている》《原作ファンですが、牧野や児童の再現度は高いと思う》などと評価する声も多い。レビューサイトFilmarksの評価は5点満点中3.7(11月15日現在)と、今期のドラマの中でも上位に入る。 「イケメンに白衣と眼鏡、ぶっきらぼうで口調もきついけど誠意があって、つらい過去もありそうだけどお茶目な部分もある……人気の松下さん目当てで見る層にとっては眼福でしょう。女性プロデューサーが『こんな松下洸平を見たい!』の一念で企画を通したなんて邪推してしまうほど、刺さる人には刺さるんじゃないかなって思って見ています。田村正和さんの『うちの子にかぎって…』(TBS=1984年)も思い出しました」と語るのは、テレビコラムニストの亀井徳明氏。同氏は「でも、内容もちゃんとしているし、分かりやすいので、支持する人は増えていくと思いますよ」と、こう続ける。 「第2話で、小学生が目の前で倒れた人にAEDを使う場面がネットで話題になりましたが、ドラマでAEDにあれだけ時間を取るのは珍しいですよね。最近は幼児向け雑誌の付録にもリアルなAEDのセットがついたことがあったように、“存在は認識しているけど実際には敬遠してしまいそう”な一般の方にとっては、ドラマで知っておくのは有効だと思った人は多いはず。そういう姿勢が、ドラマへの信頼となっていくかもしれません」 ■何かしら毎週事件があるのがドラマである もっとも《毎回、あんなに子供が怪我したり病気になったりなんて学校、ありえない》なんていうツッコミも入っているが……。 「刑事ドラマでも医療ドラマでもホームドラマでも、何かしら毎週事件があるのがドラマ。“ありえない警察”の意見は意見として、学校が舞台のドラマはキャラクターの浸透や意外なゲスト俳優、中盤の展開次第では最終回に向けて盛り上がることも多く、期待しています」(前出の亀井氏) 9日放送回は5.7%と世帯視聴率は乱高下しているが、果たして「放課後カルテ」は低迷する日テレドラマの救世主になれるか? ◇ ◇ ◇ コミック原作ドラマに対する“トラウマ”を日テレは克服できるのか? 【もっと読む】『放課後カルテ』で日テレはコミック原作の“トラウマ”克服か…松下洸平もウインウインで主役殺到の目では、問題発生後の日本テレビの姿勢の変化について伝えている。