小澤征爾さん 復活する京都会館ホールで力強い指揮披露
小澤征爾さん 復活する京都会館ホールで力強い指揮披露 THEPAGE大阪
京都市民や国内外のアーティストに愛された「京都会館」(京都市左京区)が来年1月に「ロームシアター京都」として新たなスタートを切ることになり、13日に竣工式が行われた。この式にあわせ、同会館のメインホールで初演奏が行われ、世界的指揮者、小澤征爾さんが自らの音楽塾メンバーのオーケストラ演奏を指揮し、会場中が大興奮に包まれた。
リニューアルしたホールでパワフルな指揮
同会館は1960年に開館し、様々なアーティストにも親しまれていたが、老朽化のため音響の低下なども叫ばれ2012年3月に一時閉館。その後、様々な工事などが行われ、来年1月に「ロームシアター京都」として新たなスタートを切ることになった。 今回は、その来年のスタートを前に、リニューアルしたメインホールが披露され、最新技術によって甦ったホールで、小澤さんが主宰する音楽塾のメンバーが演奏を行った。 小澤さんは演奏前は客席に座ってオーケストラメンバー紹介を見守っていたが、途中から舞台に向かって歩き出し、司会者からマイクを引き継ぐと自らメンバーらを紹介。そして、曲が始まると自らも激しい動きで指揮を執り新たなホールに迫力のある音を響かせ、会場中から盛大な拍手をおくられた。
客席の女性「指揮と演奏に涙が出た」
今回のお披露目に招待された京都市の女性(59)は「こんなにすばらしい会館が復活してうれしい。下のカーペットとかもほんまにきれいで、これはまた、いろいろと楽しむことができそう。それよりも、小澤さんの指揮と音楽塾の演奏に涙が出てもうた。やっぱり世界の小澤さんやね」などと、興奮した様子で話していた。 同会館は来年1月10日に「ロームシアター京都」としてオープンする。