全米自動車ディーラー再び混乱、ソフト会社に2度目サイバー攻撃
(ブルームバーグ): 全米自動車ディーラーが過去2日で2度目の混乱に見舞われた。全米のディーラーにソフトウエアを提供しているCDKグローバルに再びサイバー攻撃が仕掛けられたためで、ディーラーのサービス停止は数日間に及ぶ可能性が高い。
全米自動車ディーラーでサービス停止-ソフト会社にサイバー攻撃
CDKは20日、顧客に送付したメッセージで「現時点で解決の時間的なめどが立っておらず、ディーラーのシステムは数日間、利用できない可能性が高い」と指摘した。
顧客に送付されたメッセージについて同社の広報担当者に電子メールや電話で問い合わせたが、すぐに返答はなかった。
CDKは20日、前日夜に起きたサイバー攻撃について顧客に通知した。システムの大半を再び停止し、「少なくとも20日は販売店のシステムは利用できない」と説明した。
ディーラーは取引完了や顧客記録へのアクセス、予約管理、車の修理依頼対応でCDKのシステムを利用できなくなった。CDKは約1万5000店のディーラーと取引があり、フロントオフィスの営業担当者、バックオフィスの支援スタッフ、修理工場をサポートしている。
サイバー攻撃に伴うシステム障害はカナダの数百のディーラーにも及んだ。
CDKは、レイノルズ&レイノルズやコックス・オートモーティブ傘下ディーラートラックとともに、自動車小売業者にディーラー管理システムを提供している数少ない企業の一つ。
原題:CDK Tells Car Dealers Their Systems Likely Offline Several Days、Car Dealers Are Idle Across the US After Second Cyberattack(抜粋)
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Craig Trudell