近畿地区候補に東播磨 「可能性ある限り、準備を」 センバツ21世紀枠
来春の第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の「21世紀枠」で、全国9地区の候補校が11日発表され、近畿地区では東播磨(兵庫県稲美町)が選ばれた。試験期間中で練習がなかったナインは、「春」を見据えた戦力強化に決意を新たにした。 午後3時すぎ、校内で試験勉強をしていた野球部員に、吉田博昭校長が「おめでとう。次のステップに行くためより精進してほしい」と、候補校に選ばれたことを伝えた。 福村順一監督(48)は「責任感をもって可能性がある限り、準備をしていこう」と訓示。原正宗主将(2年)は「選ばれた自覚を持ち、練習に取り組みたい。すごくうれしい」と笑顔を見せた。 東播磨は加古川、高砂の両市と稲美、播磨、志方(現加古川市)の3町の組合立高校として1974年に創立。安全な教育環境づくりに取り組む学校に与えられる「セーフティープロモーションスクール」(SPS)に高校で初めて認証された。 野球部は選手32人とマネジャー4人の計36人。専用グラウンドがない中、打撃練習にテニスボールやバドミントンのシャトルを使うなど、工夫して練習の質を向上させている点が評価された。秋の県大会では準優勝した。 21世紀枠は、2021年1月29日の選考委員会で、出場校3校が決まる。東日本(東海、北信越以東)と西日本(近畿以西)から、各1校を選出。残る1校は地域を限定せずに選ばれる。【後藤奈緒】