鬼剣舞継承 南米に脈々 パラグアイなどで公演・郷土芸能使節団 現地民出演 指導成果語る【岩手・北上】
南米郷土芸能使節団として、8月に南米各国を訪問し鬼剣舞を披露した北上市の岩崎鬼剣舞踊り手の斉藤和人さん(31)らは24日、八重樫浩文市長を表敬訪問。公演とともに、現地で鬼剣舞が受け継がれている成果を報告した。 斉藤さんは達増拓也知事や県関係者らと共に8月17~28日、南米を訪れた。台風の影響でアルゼンチンは中止されたが、パラグアイ3カ所、ブラジル2カ所の5カ所で計6回公演。「一人加護」で勇壮な踊りを見せ、ほかにも民謡など岩手の郷土芸能が披露された。 パラグアイのピラポ、イグアスには同市和賀町藤根の出身者が多く、1991年から岩崎鬼剣舞が現地で指導している。踊りが受け継がれ、今回も現地では斉藤さんに続いて大人4人が演舞。ピラポでは子ども16人も加わり、大人数で迫力ある踊りを見せた。