ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』待望の再々演、本日開幕
2000年公開の映画が巨匠エルトン・ジョンの音楽によってミュージカル化され、胸を打つストーリーとそれを力強く伝える歌とダンスにより、ウエストエンドとブロードウェイをはじめ世界中で演劇賞を総なめにする高い評価を得た『ビリー・エリオット』。ここ日本でも、2017年の初演では評判が口コミで広がって後半はチケット入手が困難となり、2020年の再演はコロナ禍による一部公演中止を乗り越えて開幕し、千秋楽まで駆け抜けて多くの観客と演劇関係者に勇気を与えた。本日7月27日(土)、東京・池袋の東京建物ブリリアホールにて待望の再々演の幕が開く。 舞台は1984年、炭鉱不況に喘ぐイギリス北部の町。母を亡くした少年ビリー(浅田良舞・石黒瑛士・井上宇一郎・春山嘉夢一※クワトロキャスト)は、炭鉱で働く父(益岡徹・鶴見辰吾※ダブルキャスト)と兄(西川大貴・吉田広大※ダブルキャスト)、認知症の祖母(根岸季衣・阿知波悟美※ダブルキャスト)と4人で暮らしている。ある日バレエ教室のレッスンを偶然目にし、少女たちに交じって自分も参加し始めるビリー。その才能をいち早く見抜いたウィルキンソン先生(安蘭けい・濱田めぐみ)の勧めで名門バレエ学校を目指すようになるが、ビリーを逞しく育てたい父から猛反対を受ける。それでも諦めきれないビリーの夢は、やがて寂れた炭鉱の町全体の希望となっていく――。 バレエ、タップ、アクロバット、歌、そして芝居と、多くの能力が求められるビリー役は毎回、およそ1年間をかけた育成型のオーディションによって選ばれる。最初からすべてが備わっているわけではなく、オーディションと稽古、さらに本番を通しても成長していく彼らの姿が、主人公ビリーと重なるところが本作最大の魅力。今年選ばれた4人と、ビリーとはまた違うエンターテイナーとしての能力が求められる親友マイケル役(髙橋維束・豊本燦汰・西山遥都・渡邉隼人※クワトロキャスト)、そしてオールダー・ビリー役(永野亮比己・厚地康雄・山科諒馬※トリプルキャスト)も含む大人キャストの面々は果たして、この感涙必至の物語をどのように彩ってくれるのだろうか。 文:熊田音子 <公演情報> Daiwa House presents ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』 脚本・歌詞:リー・ホール 演出:スティーヴン・ダルドリー 音楽:エルトン・ジョン 出演: ビリー・エリオット(クワトロキャスト):浅田良舞 石黒瑛土 井上宇一郎 春山嘉夢一 お父さん(ダブルキャスト):益岡徹 鶴見辰吾 ウィルキンソン先生(ダブルキャスト):安蘭けい 濱田めぐみ おばあちゃん(ダブルキャスト):根岸季衣 阿知波悟美 トニー(兄)(ダブルキャスト):西川大貴 吉田広大 ジョージ:芋洗坂係長 オールダー・ビリー(トリプルキャスト):永野亮比己 厚地康雄 山科諒馬 ほか 【東京公演】 オープニング公演:2024年7月27日(土)~8月1日(木) 本公演:2024年8月2日(金)~10月26日(土) 会場:東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場) 【大阪公演】 2024年11月9日(土)~11月24日(日) 会場:SkyシアターMBS