藤田菜七子騎手引退に、師匠の根本康広調教師は無念の涙「菜七子だってやめたくないよ、本当は」
藤田騎手の師匠である根本調教師は11日朝、無念の面持ちで引退について語った。現在の精神状態から藤田騎手が同席できないことをわびつつ、「大泣きしながら俺の万年筆で引退届を書いていた姿は頭からずっと消えない」と目に涙を浮かべながら明かした。引退は藤田騎手が両親、JRA職員の夫に相談して決断したという。 根本師は不本意な形で去ることになったまな弟子を思い、「菜七子だってやめたくないよ、本当は。俺はあと2年で定年なんだから、それまで頑張れよって言ってたんだ」と寂しげ。師匠は「競馬を嫌いになったり、馬を嫌いになったりしないで、子供たちに乗馬を教えたり、馬に関わることをのんびりとやってもらえればと思う」と願いを口にした。