汽車土瓶、倉庫跡が出土 門司駅遺構、最後の説明会
世界遺産級の価値があるとして、保存を求める声が国内外から相次ぐ北九州市の初代門司駅遺構を巡り、市は19日、今年8月に始めた追加発掘調査に関する現地説明会を開き、倉庫の跡や、駅弁とともに売られていたお茶の容器「汽車土瓶」などの遺物を発見したと明らかにした。市は遺構を取り壊す方針で、説明会は今回が最後となる。 市によると、調査は発掘済みの地区に隣接する約770平方メートルを対象に、8月中旬に開始、11月中に終える見通し。 説明会参加者は、貨物用の駅ホームや倉庫の遺構などを見物し、担当学芸員の説明を受けた。午前午後の2部制で市民計約250人が参加した。