43歳で出産したELT持田香織さん「授かるまでは苦労しましたが、今だからこその育て方もできています」|STORY
このタイミングだったからこそ余裕をもって育てられているかもしれません
結婚をしたのは37歳、20周年ツアーを無事に終えたあたりから子どもができたらいいなと思っていましたが、なかなかそういったことに繋がらなかったので、そこからたくさん知識をつけました。妊娠することの難しさをわかっていましたから公表はあえてしないことを選びました。加えて私の場合は43歳と高齢出産ということもありましたし、心配をかけてしまうことも避けたく。 当たり前のことですが子どもを授かるのは早い方がいいと身を持って知りましたが、もし20代の頃に授かっていても、私の場合は、はたして穏やかに育てられていただろうか、と自問することもあります。実際に授かるまで苦労はしましたが、43歳での出産だったからこそ、いま余裕をもって育てることができているのかもしれないと思うと、タイミングというのはあるのかもしれません。もちろん早いに越したことはないのですが。 今はイヤイヤ期と言われる時期で、私もてんてこ舞いです。人間ですから穏やかにとばかりは言っていられないことも多々あります。けれどもやっぱりそこには理由もあって、ちゃんと最初から駄々をこねているわけじゃないみたいで。やっぱり私も私で余裕がないことがあり、“子どもがこうしたい” と求めていることをパッとやってあげたら済むのに「ちょっと待ってね」と言ってしまったりして…。自分で自分の顔って見えないので、きっとものすごい酷い顔をしてるんだろうなってときがあるんです。本当に反省します。夜な夜な、夫とも子育てについてたくさん話し合っていて「これはこういう意味かな?」って答えあわせをしながら一緒に成長していけたらと思っています。
今までマネージャーさんがしてくれた仕事も自分でやるようになると大変さがわかりました
今後の人生は自分が楽しそうだなと思うことに意識を向けて、時間と出逢いを大切にしていきたいと思っています。これまでマネージャーさんや担当者さんがやってきてくれたようなことは自分でやってみるようにしているんです。今回でいえば、直接自分で電話をして、撮影日までの準備の段取りをお話ししたり。自分でやることで、それまでの大変さを知ることもできましたし、実際にお逢いするまでにやりとりがあると会えた時により嬉しかったり、仕事も2倍楽しめます。依頼をしてくれた方に「持田です」と電話をかけると相手の方はすごく驚いていて、本人と直接やりとりするのは、やりにくいと思われているかもしれませんが(笑)。ひとつひとつの繋がりのおかげで仕事への喜びを改めて感じられるようになりました。今後も繋がりを大切に丁寧に過ごしていけたら最高に嬉しいです。 撮影/平井敬治 ヘア・メーク/岡田知子 取材/小出真梨子 ※衣装は本人私物