香取慎吾、スカルのアイテムをお守りのように身につけていた時期も

　こうして第1弾、第2弾と『服バカTV』のトークに耳を傾けていると、ファッションにはさまざまな意味があることに気づかされる。長い目でみれば時代を語る文化遺産とも言えるし、瞬間的にみれば今を生きるその人の意志そのものにもなる。そして、その意志には「今何を愛しているのか」という点も強いエッセンスになっているように感じるのだ。 　それはファッションブランドやデザイナーへの愛のみならず、推しと呼ばれる人やコンテンツのグッズもそう。あるいはペットを飼っている人であれば、それにちなんだアイテムについつい手が伸びてしまうもの。 　香取については、一時期スカルのアイテムをお守りのように身につけていたという話も飛び出した。そして、万が一自分がつけ忘れてきたときにも、彼が身につけているものを見て安心できるようにとマネージャーにもプレゼントしたのだ、と。それが成立するのも、マネージャーが香取の心に寄り添う愛情があればこそだ。 　私たちはファッションを通じてあらゆる形の愛を発信し、その愛に触れることで安心を得たり、自分自身を奮い立たせたりする。その愛の循環を象徴するファッションは、アイドルとして人生を歩み続ける香取にとってまさに生きていくために欠かすことのできない栄養素なのかもしれない。多くの人の愛を浴びながら、大きな愛を発信することで、愛され続けていく存在に。これからも愛するファッショントークでお腹いっぱいになり、至福の表情を浮かべる香取慎吾を楽しみにしている。