芦屋基地で発がん性物質PFASを検出 隊員・町民の健康被害はなし
テレQ(TVQ九州放送)
発がん性が指摘される有機フッ素化合物=PFASの環境省の調査によりますと航空自衛隊芦屋基地で国の目標値を超える値が検出されたことが分かりました。 今回のPFAS調査では航空自衛隊芦屋基地にある井戸や蛇口の5カ所から国の暫定目標値を超える値が検出。暫定目標値の30倍に相当する1リットル当たり1500ナノグラムが検出された場所もあります。芦屋基地によりますと、水は基地内だけで使っていたということで現在は検出された場所の水の使用を停止しているということです。また隊員の健康被害は、確認されていません。一方、県は12月24日会見を開き、基地周辺の芦屋町や遠賀町、岡垣町の水道水については安全性を確認していると発表しました。 福岡県水資源対策課水道整備室 飯野直美室長 「定期的に水道水の水質検査を行っておりまして今まで検出はないという状況でございます。水道水については安心してお飲みいただける状況であるということでございます」 環境省によりますとPFASは2000年代初めごろまでフライパンのコーティングや泡の消火剤などに使われていましたが、2009年以降に健康への影響などが懸念され日本を含む多くの国で製造・輸入が禁止されています。現在、PFASは目標値を超えても水質改善などの対応は努力義務にとどまりますが、政府は対応を法的義務とする方向で検討しています。
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