ジェームズ・ボンドが「DB5」ならジョニー・イングリッシュは「DB7」が愛車。英国スパイはアストンがお好き!?【映画とクルマ】
V12エンジンを搭載するスーパーカー
この作品で登場するアストンマーティンは、映画の制作当時は現役モデルだったDB7ヴァンテージ。初代ヴァンキッシュと同じV12エンジンを搭載するスーパーカーで、ジョニーとともに大活躍するはずが、“お約束”のごときコント劇を演ずることになる。 スラップスティック的な超ドタバタ芸風で知られるローワン・アトキンソンだが、実はオックスフォード大学出身の秀才であることは有名な話。しかしその一方で、彼がヒストリックカーレースにも頻繁に出場する自動車愛好家であることはあまり知られていない。特にアストンマーティンは、彼が最も愛するブランドのひとつ。つまり、国際スパイに憧れるジョニー・イングリッシュが、スパイの象徴として何よりもアストンマーティンにこだわったのは、ローワン・アトキンソン自身の強い想いがキャラクターに投影されていたからに違いないのである。 劇中車:アストンマーティン「DB7ヴァンテージ」 生産年:1999年 いまも続くコンテンポラリー・アストンマーティンのデザインの源流はこのDB7から。イアン・カラムが担当した。 『ジョニー・イングリッシュ/Johnny English』 公開年:2003年 上映時間:87分 監督:ピーター・ハウイット 出演:ローワン・アトキンソン、ジョン・マルコヴィッチ、ナタリー・インブルーリア、ベン・ミラー
武田公実