結婚後、すぐ産婦人科へ連れていかれて…結婚相談所で知り合った40歳の妻が豹変、告げられた「衝撃の一言」
婚活サービスにまつわる問題
ここ数年、結婚相談所や婚活アプリで出会い、結婚する人の割合が増加している。株式会社リクルートが運営するブライダル総研が実施した『婚活実態調査2023』によると、結婚相談所や婚活アプリなどの婚活サービスを利用して結婚した人の割合について、2013年の4.7%に対して、2022年は15.4%まで上昇している。結婚したい人にとって、結婚相談所や婚活アプリは、最短距離で結婚を手に入れることができる優れたシステムである。しかし、そうした性質故に、結婚後に問題を抱えやすいこともある。 【マンガ】夫の死後、5200万円を相続した家族が青ざめた…税務署からのお知らせ 筆者は、離婚を扱う民間の調停機関(ADR)を運営しているが、持ち込まれる相談の中で、元をたどると結婚相談所や婚活アプリで出会ったという夫婦の相談が少なくない。今日は、いくつかの事例を紹介しつつ、婚活サービスを利用した結婚の注意点をお伝えしたい。(事例は「あるある」を詰め込んだ架空の事例である)
結婚後、すぐ産婦人科へ
A男は、結婚相談所で知り合った女性と3か月で結婚した。42歳という年齢を考えても、早く家庭を持って落ち着きたいと思っていた。妻となったのは、40歳の家庭的な雰囲気のある女性だ。その女性は子ども好きで、A男は、この人となら暖かい家庭が作れるのではないかと思った。 しかし、婚姻後、すぐに問題が発生した。実は、A男と妻は、これまでセックスをしたことがない。なぜなら、結婚相談所で禁止されていたからだ。A男は普通に性欲があるし、結婚後は夫婦の親密な触れ合いがあるものとばかり思っていた。しかし、妻は、何と夫婦別室を主張した。そして、まだセックスもしていないのに、妊活のために産婦人科に連れていかれたのだ。 大きな違和感を持ったA男は、夫婦の心身の触れ合いの結果として子どもを授かるのであり、それ抜きに妊活を強制されても同意できないと訴えた。すると妻は逆上し、「結婚後、すぐにでも子どもが欲しいことは伝えていた。今さら妊活に協力しないなんて、詐欺に遭ったようなものだ!」とまくしたてた。A男は、目の前にいる妻が急にモンスターのように感じられ、数日のうちに離婚を決意した。しかし、妊活一直線の妻は、せっかく時間とお金をかけてここまで漕ぎつけたのに、離婚という形で振り出しに戻ることを受け入れられなかった。そのため、夫婦間での離婚協議は難航し、当センターの利用に至った。