「すごいジンクス」WBC優勝と山梨学院監督の不思議な縁 センバツ
第95回記念選抜高校野球大会は1日、決勝があり、山梨学院が報徳学園(兵庫)に7―3で勝利した。山梨県勢として春夏通じて初めての決勝進出を果たした山梨学院の吉田洸二監督(53)は、列島を熱狂の渦に巻き込んだワールド・ベースボール・クラシック(WBC)と不思議な縁がある。 吉田監督は山梨学院に来るまで、地元・長崎県の清峰で監督だった。清峰は2006年センバツで決勝に進み、横浜(神奈川)に敗れたものの準優勝を果たした。 清峰は09年センバツも今村猛さん(元広島)を擁して強豪私学を次々に破った。決勝は菊池雄星投手(現ブルージェイズ)を擁する花巻東(岩手)との息詰まる投手戦を1―0で制し、長崎県勢初の優勝を遂げた。 くしくも、06年と09年はいずれもWBCで日本が世界一に輝いた。さらに、今大会の開催中に日本は3回目の優勝を果たした。山梨学院が勝ち上がるにつれ、SNS(ネット交流サービス)上では「WBCで日本が優勝すると、吉田監督が決勝に進出する」という不思議な縁に気づいた野球ファンの投稿が増え始めた。 3月31日の準決勝を見事に突破し、再び決勝の舞台に進んだ吉田監督。SNS上で「とんでもないジンクス」と感嘆する投稿も見られた。決勝の戦績は過去1勝1敗だったが、「3回目」で再び頂点をつかんだ。【川村咲平】