「平等であるべき」都知事選ポスターをクリアファイルで増設“49人目以降の候補者”の1人が東京都を提訴の意向
過去最多となる56人が立候補した東京都知事選で、一部の候補者が選挙ポスターを掲示板に張れずクリアファイルを使った掲示になったのは不平等だとして、候補者の1人が東京都を提訴する考えを示しました。 今月7日投開票の東京都知事選をめぐっては、既設の選挙ポスターの掲示板には最大48枠準備されたものの、最終的にそれを上回る56人が立候補しました。そのため東京都選挙管理委員会は届け出順が49人目以降の候補者にはクリアファイルなどを配りその上にポスターを張って掲示板に取り付けるよう求めていました。 都選管のこうした対応について、届け出順が49人目以降となった立候補者のうちの1人の男性が1日、記者会見を開き、「掲示板は平等であるべき」として、東京都に1円の損害賠償を請求するとともに今後の都知事選での掲示板の公平な運用などを求め近く提訴する考えを明らかにしました。 男性は、クリアファイルを使うと掲示作業の手間が増えるほか、雨が降るとクリアファイルごとはがれてしまうことから、有権者が立候補者を知る機会が失われ不平等だなどと主張しました。 都選管の担当者は「現在、訴状が届いていないため回答は差し控えますが、訴状が届き次第、内容を確認し適切に対応してまいります」としています。