ティアフォーの連覇を阻んだシェルトンがクレーコート大会初優勝 [US男子クレーコート選手権/テニス]
ティアフォーの連覇を阻んだシェルトンがクレーコート大会初優勝 [US男子クレーコート選手権/テニス]
ATPツアー公式戦「Fayez Sarofim & Co. US男子クレーコート選手権」(ATP250/アメリカ・テキサス州ヒューストン/4月1~7日/賞金総額74万2350ドル/クレーコート)の男子シングルス決勝で第1シードのベン・シェルトン(アメリカ)がディフェンディング・チャンピオンで第3シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)との地元勢対決を7-5 4-6 6-3で制し、昨年10月の東京以来となるツアー2勝目を挙げた。 ~Fayez Sarofim & Co. US男子クレーコート選手権で昨年10月の東京以来となるツアー2勝目を挙げたシェルトン選手~ 昨シーズンにツアーレベルのクレーコート大会で2勝7敗の戦績を残したシェルトンは、最後の5試合で一度も勝つことができず今大会を迎えていた。 6-5から初めて相手のサービスゲームを破って第1セットを先取したシェルトンは第3ゲームで初のサービスダウンを喫して第2セットを取り返されたが、第3セット2-1からブレークしたリードを最後まで守りきって2時間16分でクレーコートのプロ大会で初優勝を飾った。 両者は昨年9月にUSオープンの準々決勝で一度対決しており、シェルトンが6-3 3-6 7-6(7) 6-2で勝っていた。ふたりは激しい戦いの中でもお互いの好プレーには笑顔を見せるなど仲のよさを垣間見せ、終始スタンドの観客たちを魅了した。 「これが辛いのはわかっている。連覇できなかったのは残念だけど、あなた(ティアフォー)はそれができるタイプの選手だ。今年はシュツットガルトでもう一度チャンスがあるから、達成するところを見てみたいと思っている」とシェルトンは表彰式でよき友人でもある先輩のティアフォーに言葉を送った。 「あなたは子供たちやテニス界の有色人種にとって大きなインスピレーションを与えてきた。素晴らしい代表者であり、常に無私無欲で自分よりも他人や子供たちのことを考える人だ。だからあなたがテニス界や僕たちのような人たちにしてくれるすべてのことに感謝したい」 元世界ランク55位でシェルトンのコーチを務める父のブライアン・シェルトン(アメリカ)も現役時代にツアー2勝を挙げており、タイトル数で息子も肩を並べた。
テニスマガジン編集部