永野芽郁“雨”が受け入れた奇跡の代償に「毎週泣くことになる気がする」の声<君が心をくれたから>
永野芽郁主演のドラマ「君が心をくれたから」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系) の第1話が1月8日に30分拡大で放送。“ファンタジー”ラブストーリーとはいえ、初回から一筋縄ではいかない展開に、多くの視聴者が涙した。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】ぱっつん前髪でかわい過ぎる永野芽郁“雨” ■初回から泣ける、ファンタジーラブストーリー 同作は、ノスタルジックな雰囲気の長崎を舞台に、主人公・逢原雨(永野)が、かつてただ一人心を通わせた忘れられない男性・朝野太陽(山田裕貴)と“過酷な奇跡”に立ち向かうファンタジーラブストーリー。脚本は、純愛小説の名手として若い世代に注目の作家・宇山佳佑氏によるオリジナルだ。 第1話は、2人の高校時代の2013年と現在の2023年を交錯させながら、タイトルの意味が早くも明かされる展開に。“痛み”を伴う不条理な運命を描いてきた宇山氏の世界観が詰まった、キュンとするのに切な過ぎる幕開けとなった。 ■雨と太陽の出会い、そして10年後の約束 2013年。高校1年生の雨は、自分に自信が持てない性格から他人とは関わらないようにして生きていた。ある雨の日、傘がなくて困っていた雨に、高校3年生の太陽が赤い折りたたみ傘を差し出し、「もしよかったら、入らない」と声をかけた。 初めは疎ましく思っていた雨だったが、明るくて真っすぐな太陽に次第に心を惹かれていく。「“雨”はこの世界に必要」。そう言ってくれた太陽が、初めての友だちであり、大切な存在となった。 そんな2人は未来の約束を交わす。「10年後の大晦日、一緒に花火見に行こうよ。俺の作った花火、見せたいんだ」。老舗煙火店の跡取り息子として生まれた太陽は一人前の花火師になることを夢見ていた。 太陽のおかげで前向きになれた雨もパティシエの夢をかなえるため東京に行くことを決断。「胸を張って会えるように」と、ほほ笑んだ。 ■あまりにもつら過ぎる奇跡の代償… 雨が自信を持てなかったのは母親に虐待され、「あんたなんか必要ない」と言われていたからだった。そんななかで太陽がかけてくれた言葉は自分を変えたいきっかけになった。一方、太陽は花火大会で偶然見かけた雨が笑っていないことが気にかかり、「笑った顔が見たいな。俺の花火で幸せな気持ちにさせてあげたい」と思っていたのだ。 校内放送を使った大胆な太陽の呼びかけ、美しい風景の公園での語り合いなど、青春感いっぱいの甘酸っぱいキュンとする描写が続いた。長崎ならではのノスタルジックな街の雰囲気がそれを後押しした。 だが、10年後の2人はそれぞれ夢破れていた。雨は太陽との約束を胸に懸命に頑張ったものの、うまくいかず、憧れだった店から解雇されていた。約束のために長崎に来た雨だったが、太陽と会わないまま東京へ戻ることに。太陽は雨の祖母・雪乃(余貴美子)に「あの子をもう一度変えてあげて」と頼まれ、バス乗り場に向かい、ようやく2人は再会した。 そこで太陽は、赤い色がちゃんと見えない色覚異常により一人前の花火師になれず、約束を守れなかったと打ち明けた。しかし、「やっぱり俺は君を幸せにする花火を作りたい」と思い新たに、もう一度花火師になると宣言した。 「私も諦めるのやめる」と決める雨。もう一度約束を交わす2人だったが、悲劇が訪れる。太陽が事故に遭ってしまったのだ。駆け寄った雨の前に、“案内人”の日下(斎藤工)と名乗る人物が「太陽を迎えに来た」と現れた。「助けてください、何でもします」と懇願する雨に、日下は「ならばあなたに奇跡を授けましょう。受け入れるのなら彼の命を助けます。奪わせてください。あなたの心」と告げた。 「心」というのは、五感のことだと日下。人は五感を通じて心を育んでいくのだという。これから3カ月かけて、見ること、聞くこと、匂い、味、誰かに触れる感触を一つずつ奪っていくと説明した。雨は、心を通わせることができたたった一人の太陽のため、“心を捧げる”決断をした。 けして幸せなことだけではない、痛みを伴う奇跡。それでも雨は高校時代に出会い「心をくれた」太陽にお返ししたいと心の底から思ったのだ。 これからどんどん切なくなることが予想される幕開けにSNSも騒然となった。「タイトルの意味、そういうことか」「ハッピーなストーリーだと思ってたら号泣」「毎週泣くことになる気がする」「これからどうなるか気になる」「幸せであってほしい」といった声が寄せられ、タイトルがトレンド入りする反響を呼んだ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部