【プレビュー】古巣対戦、恩師との対戦…。町田と鹿島のリーグ戦初対決は見どころ満載|Jリーグ
【Jリーグ・プレビュー】明治安田J1リーグは3月9日から10日にかけて第3節が開催。町田GIONスタジアムでは、FC町田ゼルビアと鹿島アントラーズが激突する。
ここまで2試合を終えて1勝1分で好調な出だしを見せている両者の対戦だ。リーグ戦では初対決となる町田と鹿島。どんな試合になるかが注目される。 ホームの町田は開幕戦こそ引き分けたものの、前節の名古屋グランパス戦で1-0で勝利。簡単な試合ではなかったが、序盤に奪った1点をしっかり守り切り、クラブとしても歴史的なJ1初勝利を手にした。上位争いを見据えるチームとしては、ここまでの結果は十分なものと言える。さらに上のレベルを目指していくためには、今節の鹿島戦は自分たちの現在地を知る上でも大事な試合となるだろう。 今節はかつて町田を指揮したランコ・ポポヴィッチ監督との対戦となる。クラブのことをよく知る相手との対戦は面白いポイントの一つだ。攻守にソリッドな戦いができる両チームだけに、気をつけたいのはセットプレーの対応か。相手にはセットプレーで得点を奪える選手が揃っているだけに、ハイボールの競り合い等でしっかり跳ね返していきたいところ。Jリーグ特別指定選手時代にポポヴィッチ監督と共闘したことのある平河悠は、かつての指揮官の前で成長を示したいところだ。 一方、鹿島としては町田戦を勝利してスタートダッシュを決めたいところだ。前節はセレッソ大阪を相手に終盤に追いついてドロー決着と、苦しい中でも勝ち点を獲得する勝負強さを見せた。ここまで2試合で失点1の守備も見事で、しっかりと相手の攻撃を受け止めながら自分たちの時間を作っていきたい。 前述のとおり、ポポヴィッチ監督としては古巣対戦となるのだが、指揮官同様に古巣との戦いになるのが佐野海舟だ。米子北高を卒業後、町田に加入した佐野は、昨季に鹿島へとステップアップ。今では日本代表に名を連ねるほどの成長を遂げることに成功した。自身のプロキャリアのスタートとなった地でどんなパフォーマンスを見せるかは注目したいところだ。 また、主将の柴崎岳にとっても町田の黒田剛監督は青森山田高時代に指導を受けた恩師でもある。ここでピッチに立てるかはわからないが、もし出場の機会があるならば、恩師の前で見せるプレーには大きな注目が集まる。 互いに古巣対戦や恩師との対戦が背景にあるカード。試合後に歓喜の声を上げるのはどちらか。注目の一戦は9日14時キックオフだ。